製品設計・H.K.

海洋工学部 海洋電子機械工学科 卒

入社3年目
NOK株式会社 ガスケット・ブーツ事業部 設計部 IMC設計課

小学生のころから、「自分で設計してモノを作る仕事がしたい」という夢を持っていた。“モノづくり”に携わる企業の中でも、「人間尊重経営」という経営理念を掲げ、社員一人ひとりを大切にする企業文化があるNOKに魅力を感じて入社。社会貢献への思いも強く、自分の手掛ける製品が人々の暮らしに役立つことがモチベーションにつながっている。

社内外でコミュニケーションを図り
開発プロジェクトの指揮を執る

—— 現在携わっている業務について教えてください。

私が所属する設計部は、お客様の要望を満たす部品を設計し、その量産化を実現することがミッションです。現在は静岡事業場で、船外機に使用される「インペラー」という部品の設計を担当しています。船外機とは、小型ボートに装着するエンジンのことで、インペラーは海水をくみ上げてエンジンを冷却するための部品です。お客様の希望を基に図面を起こし、実験・解析を行うほか、製造技術、生産管理、品質管理などの関連部署と連携しながら、仕様調整や製作可否を検討します。営業担当者と一緒にお客様のもとへ伺う機会も多いため、設計に関する知見だけでなくコミュニケーション能力も求められる仕事です。最初はプロジェクトをうまく回すことができず、先輩に頼ることも多かったのですが、3年目を迎えた今は、自分だけでできる仕事も着実に増えています。

実績外の難題に対し、アプローチを変えながら粘り強く挑戦

—— 印象に残っている仕事やエピソードはありますか。

2024年の夏に立ち上げた、船外機用の新規部品プロジェクトです。お客様の要望で実績がない大きさのインペラー製作に着手したのですが、当初、社内では「実現可能性は低い」という意見がありました。しかし、国内でインペラーを製作しているのはNOKだけということもあり、「なんとかお客様の要望に応えたい」と考え、アプローチ方法を探っていきました。図面の作成と強度や機能を検証する実験を繰り返し、社内の設備で製造可能な案にたどり着くまで半年ほどかかりましたが、試験評価でも良い結果を得て量産が決定しました。一から量産品に携わるのは初めての経験で、非常に感慨深かったです。

誰もが若手を温かくサポートし、個人の意見も尊重される

—— NOKの社風や強みを教えてください。

上司や同僚が非常に温かく、ささいな悩みや困り事にも手を差し伸べてくれます。つい最近、海外のお客様に向けて英語でプレゼンをする機会があったのですが、英語が堪能な上司がプレゼンの練習に熱心に付き合ってくれました。私は英語が得意ではありませんが、発音やイントネーションに至るまで、細かく指導してもらえたおかげで自信を持ってプレゼンに臨むことができました。NOKには若手のうちから裁量のある仕事を任せ、一人ひとりの意見もしっかり尊重する風土があるので、社員が成長しやすい環境だと思います。

休日は仕事を忘れてサウナで「ととのう」

—— プライベートはどのように過ごしていますか?

同期の影響でサウナが好きになり、休日は静岡県内のいろいろなサウナに足を運んでいます。仕事を忘れる時間を設けることで、心身ともにリフレッシュしています。毎週水曜は定時退社日なので、同じ部署の先輩と一緒にゴルフの打ちっぱなしに行くことも習慣になっています。ゴルフ歴はまだ半年くらいですが、コースデビューを目指して頑張っています。

ONEDAY SCHEDULE

ある1日のスケジュール

  1. 出社、メールチェック

  2. 図面作成

  3. 社内打ち合わせ

  4. 昼食

  5. 試作品の機能評価試験

  6. メールチェック

  7. 退社

CAREER

今後のキャリアについて

船外機業界でトップシェアを持つ海外のお客様を担当しているため、まずは英語のリスニング力とスピーキング力を向上させ、英語で伝える力を磨いていきたいです。また、いずれは周りの人に頼られる人財になりたいと考えています。自分が行き詰まっている時に解決策を一緒に考えてくれる上司は、まさに私の憧れの存在です。今は目の前の仕事に真摯に向き合い、求められる成果を上げることで、製品の知識や業務に関する知見を深めていきたいです。

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