生産技術・J.O.

システム科学技術学部 機械知能システム学科 卒
入社5年目
NOK株式会社 オイルシール事業部 生産技術部 生産技術二課
大学時代に自動車部に所属していたことから、就職活動では自動車業界を志望。メーカーをはじめ、多くの自動車関連企業がある中、自動車部で参加した大会の協賛をしていたNOKに興味を持つ。独立系企業で、各種メーカーと取引実績を持つ安定した企業であること、また大学に推薦枠があったことも大きな後押しとなって入社を決意した。

工場の生産効率に直結する
生産設備の管理を担う
—— 現在携わっている業務について教えてください。
生産技術部は、製品の品質を高め、生産効率を向上させるために、設備の改善や導入を担う部署です。入社1年目は設備管理課に配属となり、工場における設備の修理対応業務を担当しました。2年目は生産技術課に異動し、治具(ジグ:形状が異なる製品を作るための部品)のCAD設計に携わりました。3年目からは、新しい製品を製造する際の設備の新規導入や改善の業務がメインとなり、福島事業場に加え、他拠点2カ所を担当しています。2年目までは単体の設備や部品を扱うことがほとんどでしたが、現在は工場全体の設備を管理する立場となり、設備導入の際は、品質管理や製造技術など他部署との連携が求められ、外部の設備メーカーとのすり合わせや交渉も対応します。業務の担当範囲が広くなり、責任の重さを感じています。

設備の回路プログラム変更に挑戦し
作業時間の大幅短縮に成功
—— 印象に残っている仕事やエピソードはありますか。
自分が中心となって、自社工場の設備改善案件をやり遂げたことです。工場では設備を稼働する前に、不具合のある製品を省けるかどうかを毎日チェックしていました。当初はその工程に1台当たり20分、延べ80分を要していましたが、設備の回路プログラムの変更で、1台当たり3分、延べ12分に短縮できました。
大幅な回路プログラムの変更は自分にとって初めての取り組みで、右も左も分かりませんでしたが、外注すると膨大な費用がかかるため、自力で対応することになりました。先輩の助言も受けながら2週間ほどかけて準備プログラムを作り、工場に導入してからはバグを直す作業に3日間を要しました。タイムリミットがある中での作業は本当に焦りましたが、完了した時は大きな達成感を得ました。何より、現場の従業員に感謝されたこともうれしかったです。

風通しの良い職場で働きやすく
休暇の取りやすさ、充実の福利厚生も魅力
—— NOKの社風や強みを教えてください。
社員一人ひとりを大切にする社風があり、働きやすい環境が整っていることが大きな強みだと思います。普段から上司や先輩との距離が近く、仕事の相談からプライベートの話まで気兼ねなく話せる関係なので、仕事で行き詰まっている時も一人で抱え込むことはありません。
今の部署は自分の裁量でスケジュールを調整できるので休暇が取りやすく、出退勤時間を調整できるフレックス制度もよく活用しています。例えば前日の業務時間が長引いた場合、翌日は遅めに出社して、しっかりと休息を取っています。
寮や社宅の環境が整っていること、高利率で積み立てができる社内預金制度なども、魅力だと感じています。
趣味は車とバイク。
オフの時間は好きなモノにとことん向き合う
—— プライベートはどのように過ごしていますか?
大好きな車やバイクの整備をしたり、妻とドライブを楽しんだりしています。スチールガレージ付きの一軒家を購入したので、ガレージのDIYにもハマっています。自分で梁(はり)を組み断熱材を入れて壁や天井を仕上げ、本格的にカスタマイズしています。
ある1日のスケジュール
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出社、メールチェック
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朝礼
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部品設計、見積もり依頼
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現場での突発的事案に対応
(画像調整や設備不具合等) -
昼食
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設備仕様書作成
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不具合対策会(打ち合わせ)
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設備DR(デザインレビュー)
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打ち合わせ、DR議事録作成
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問い合わせ対応
(図面、回路確認等) -
退社
今後のキャリアについて

入社5年目を迎え、これまでに身に付けてきた知識で解決できる案件が増えてきた手ごたえを感じています。さらに会社に貢献できる技術者を目指し、今まで手掛けたことのない分野にも積極的にチャレンジしていきたいです。その一つが、産業用ロボットを用いた設備の立ち上げです。人の手のように柔軟に製品を扱えるロボットを導入すれば、一つの設備で対応できる製品の幅が広がります。まだ知見のない分野ですが、実現に向けて、まずは一歩踏み出したいと思います。